
葬儀で供花(生花)をいただいたものの、「どのタイミングで、どんな文章でお礼状を出せば失礼がないのだろう」と迷う方は少なくありません。
供花は弔意を形にして届けてくださった厚意であり、受け取った側はきちんと感謝を伝えるのが基本のマナーです。
一方で、葬儀後は手続きや挨拶が重なり、文面づくりまで手が回らないこともあります。
この記事では、供花のお礼状に入れるべき要点、送付の目安時期、返礼品の考え方を整理し、すぐに使える例文を宛先別にまとめます。
形式に悩む時間を減らし、相手に丁寧な気持ちが伝わるお礼状を整えやすくなります。
供花のお礼状は「感謝・供養の報告・略儀のお詫び」を押さえるのが基本です

供花のお礼状は、葬儀で供花を贈ってくださった方へ、喪主として感謝を伝えるための手紙やハガキです。
基本は「感謝の言葉」「霊前供養の報告」「略儀の詫び」を簡潔にまとめることとされています。
また、供花をいただいた場合は、一般に供花の1/3〜半額程度の返礼品を添えるのがマナーとされます。
送る時期は葬儀後1週間程度から忌明け(通常49日)までが目安で、急ぐ場合は電話やメールで取り急ぎお礼を伝える対応も増えています。
供花のお礼が大切とされる理由と、送る時期・返礼品の考え方
供花をいただいたら、お礼をしないのは失礼に当たるとされています
供花は、故人の冥福を祈る気持ちを「花」という形で届ける弔意です。
そのため、供花をいただいた側がお礼を伝えないままにすることは失礼に当たるとされています。
会葬に来られなかった方が供花だけを贈ってくださるケースもあり、なおさら「受け取った事実」と「供養に供えたこと」を伝える意義が大きいと考えられます。
送付のタイミングは「葬儀後1週間〜忌明けまで」が目安です
供花のお礼状は、葬儀直後の混乱が落ち着いた時期に送るのが一般的です。
目安としては葬儀後1週間程度から忌明け(通常49日)までとされています。
ただし、相手が会社関係者で社内回覧が想定される場合などは、先に電話やメールで「取り急ぎ」のお礼を入れておくと丁寧です。
近年は簡略化の流れもあり、特に会社宛てではメールでの取り急ぎ対応が増加しているとされます。
返礼品は「供花の1/3〜半額程度」がひとつの基準です
返礼品を添える場合、一般に供花の1/3〜半額程度が目安とされています。
品物は菓子折りなどが選ばれやすく、礼状を添えて送る形が無難です。
地域や家の考え方により幅があるため、迷う場合は葬儀社さんに相談すると判断しやすいと思われます。
お礼状に必ず入れたい3要素があります
文面は長さよりも要点が重要です。
次の3点を押さえるのが基本とされています。
- 供花への感謝(誰の葬儀に際して、何をいただいたか)
- 霊前供養の報告(霊前に供えたこと、葬儀を滞りなく済ませたこと)
- 略儀のお詫び(「略儀ながら」「書中をもって」など)
加えて、結びに「末筆ながら」を置く構成もよく用いられます。
形式は手紙・ハガキが無難で、メールは読みやすさを優先します
形式としては、手書きのハガキや手紙が無難とされています。
一方で、急ぎの連絡や会社宛てではメールも実務上よく使われます。
メールの場合は、読みやすさのために句読点を入れ、要点を短くまとめるとよいとされています。
供花のお礼状の例文集(個人・会社・弔電併用など)
個人宛て(基本形)のお礼状 例文
最も汎用性が高い、基本形の例文です。
「供花への感謝」「霊前に供えた報告」「略儀の詫び」を一通り含めています。
拝啓
この度は亡父○○さんの葬儀に際し、立派なご供花を賜りまして誠にありがとうございました。
謹んで霊前に供えさせていただきました。
おかげさまで葬儀を滞りなく相済ませることができましたことをご報告申し上げます。
略儀ながら書中をもって御礼申し上げます。
謹白
書き換えのポイント
- 「亡父」は「亡母」「亡夫」「亡妻」などに置き換えます。
- 故人名の表記は「亡父○○さん」「故○○さん」など、家の方針に合わせます。
親しい間柄の個人宛て(少し柔らかいが丁寧)なお礼状 例文
親戚や親しい知人など、関係性が近い場合の一例です。
砕けすぎない範囲で、感謝が伝わる表現にします。
拝啓
この度は故○○さんの葬儀に際し、ご供花をお贈りいただき誠にありがとうございました。
いただきましたお花は霊前にお供えし、皆で手を合わせて見送ることができました。
本来ならば拝眉のうえ御礼申し上げるべきところ、略儀ながら書中にて失礼いたします。
末筆ながら、○○さんのご健康をお祈り申し上げます。
敬具
会社宛て(部署名で簡潔に)のお礼状 例文
会社宛ては、社内回覧される可能性があるため、簡潔で要点が明確な文が好まれます。
部署名・ご担当者名が分かる場合は宛名に反映すると丁寧です。
拝啓
この度は故○○さんの葬儀に際し、ご丁重なるご供花を賜り誠にありがとうございました。
謹んで霊前に供えさせていただきましたことをご報告申し上げます。
略儀ながら書中をもって御礼申し上げます。
敬具
弔電と供花の両方をいただいた場合のお礼状 例文
弔電と供花を併せていただいた場合は、両方へのお礼を明記するのが実務的です。
拝啓
この度は故○○さんの葬儀に際し、ご丁重なる弔電ならびにご供花を賜り誠にありがとうございました。
ご厚志に深く感謝申し上げますとともに、謹んで霊前に供えさせていただきました。
略儀ながら書中をもって御礼申し上げます。
謹白
取り急ぎメールでお礼を伝える場合(会社関係向け)例文
葬儀直後で礼状の準備が整わない場合、まずメールで取り急ぎお礼を伝える方法があります。
近年はこの対応も増えているとされます。
メールでも句読点を入れて読みやすくし、後日あらためて礼状と返礼品を送る旨を添えると丁寧です。
件名:ご供花の御礼(故○○)
○○株式会社 ○○部 ○○さん
お世話になっております。○○(喪主:氏名)です。
この度は、故○○さんの葬儀に際し、ご丁重なご供花を賜り誠にありがとうございました。
謹んで霊前に供えさせていただきました。
本来であれば拝眉のうえ御礼申し上げるべきところ、取り急ぎメールにて失礼いたします。
後日、あらためて書面にて御礼申し上げます。
○○(住所)
○○(氏名)
供花のお礼状で迷いやすい点の整理
句読点や言葉選びは「読みやすさ」と「丁寧さ」の両立が現実的です
弔事文書では句読点を避ける考え方もありますが、近年はメールも含めて読みやすさを重視し、句読点を入れるケースが一般的になりつつあると思われます。
特に会社宛てメールでは、誤読を避けるためにも句読点を入れるほうが実務上安心です。
返礼品を添えるか迷う場合は、地域性と葬儀社さんの運用を確認します
供花のお礼は、礼状のみで済ませる地域もあれば、返礼品を添える運用が一般的な地域もあります。
リサーチ上は「供花の1/3〜半額程度の返礼品を添えるのがマナー」と整理されることが多いため、迷う場合はこの目安を基準にしつつ、葬儀社さんの案内に合わせるのが現実的です。
供花のお礼 お礼状 例文の要点まとめ
供花のお礼状は、葬儀で供花をいただいた際に、喪主が感謝を伝えるための手紙やハガキです。
お礼は必ず行うのがマナーとされ、送付時期は葬儀後1週間程度から忌明け(通常49日)までが目安です。
文面は「感謝」「霊前供養の報告」「略儀の詫び」を押さえると整いやすく、弔電もいただいた場合は両方へのお礼を明記します。
返礼品は供花の1/3〜半額程度を目安に、礼状を添える形が一般的とされています。
急ぐ場合は電話やメールで取り急ぎお礼を伝え、後日あらためて礼状と返礼品で整える方法も有効です。
迷うときほど「短くても要点を外さない」形で早めに整えるのが安心です
お礼状は美文である必要はなく、相手の厚意に対して筋の通った感謝を示すことが最も大切です。
まずは例文を土台に、故人名と続柄、宛先(個人・会社)、弔電の有無だけを正確に置き換えてみてください。
準備が難しい場合でも、取り急ぎの連絡を入れておくことで、相手に丁寧な印象が伝わりやすくなります。
できる範囲で早めに整え、落ち着いた後に礼状と返礼品を送付すると安心です。